それぞれの人物がワープロに順番に ファイルを作成してストーリが構成されている。 多重人格ものであることは容易に想像がつくが、 それでも十分ミステリ的にも楽しめるし、ストーリ自体もよくできている。
阿修羅ガール – 舞城王太郎
これはすごい。 こんな本もあっていいいんだ的な。 終始舞城節を読むためだけの本とも言えるかも。
あくむ – 井上夢人
恐ろしい出来事が発生するのだが、 それが夢なのか現実なのかわからない、 タイトル通りまさに悪夢のようなストーリー。 ホラー短編集。 どれも秀逸。
魔法鍵師カルナの冒険3 – 月見草平
何でもできるすごいやつ、それが流転の粉。 鍵開けにはいろいろと紆余曲折あるのだけど、結局のところ、 可能性を総当りで試すというところに行き着くのがなんとなく残念。
蚊トンボ白髭の冒険 – 藤原伊織
頭の中に白髭というなの蚊トンボが住み着いて、 そいつのおかげで一時的になら人並みはずれた筋肉の力を発揮できるように なった主人公の冒険活劇。 設定だけ聞くとありえない感じだが、わりとすんなりと入れる。 蚊トンボと主人公のやりとりも面白いし。
99%の誘拐 – 岡嶋二人
まだインターネットもない20年前に書かれたコンピュータを駆使して 一人で巧妙に誘拐をする話。かなりよく考えられている。 その動機となる過去の誘拐事件の話から入るところとか非常に ひきつけられるものがある。 吉川英治文学新人賞受賞作。
ビタミンF – 重松清
直木賞受賞作。実は短編集。 この冬に読みたい新潮文庫ランキング2位という帯がついていたので 読んでみた。 家族の人間関係みたいなのを書き込んだ感じ。 どれも良く出来ている。
マリア様がみてる – 今野緒雪
なるほどって感じ。 電車で読むのには適してなさそうだ。
学生街の殺人 – 東野圭吾
人の流れがかわり、さびれてしまった学生街を舞台に殺人事件がおこる。 一見、単なる田舎町の喧嘩のようにも見えたが、 実は企業秘密の漏洩にかかわる背景が明らかになる。 そこで、題材としてエキスパートシステムが使われているのが、 なんとなく昔を感じさせる。 そして、最後にミステリ的おちがある。
動かぬ証拠 – 蘇部健一
最後におちがイラストでわかる短編集。 ほとんど一発ネタに近い。ある意味すごい。
