フリークス – 綾辻行人

精神病院に入院している患者をモチーフに書かれた短編集。 よく名前を耳にする「409号室の患者」が収録されている。 主人公が精神病であり、物語の進行に地の文ではなく、 主人公の書いた文が多用されていて、 物語の最後に、真実が明らかになり、虚構の世界がひっくり返される。 お決まりのパターンだが、安心して楽しめる。

絡新婦の理 – 京極夏彦

京極夏彦です。長いです。 うーん、よい話なのかな。 織作4姉妹がよいね。 いかにもっていうオチの後、ちょっぴり意外な展開。 とはいっても、あまり意外でもないのだけど。 でも、やはり長いね。読むのが大変。 内容はどうでもよし。 結局シリーズものはキャラだけで十分。

閉ざされた夏 – 若竹七海

初めて若竹七海の本を読みました。 いつも読んでるような、トリックとか密室とかいった雰囲気の本ではありません。 それでも、やはりミステリなので、殺人は起きます。 それは、文学記念館の中で起こるのです。 主人公の学芸員と、一緒に暮らす作家の妹が、 その事件の真相を探るという、よいお話なのです。 ミステリよりも、文学記念館に働く人の日常が書かれた部分のほうが心に残ります。

ウロボロスの偽書 – 竹本健治

竹本健治だ。 またしても、作中作の裏返しトリックのような話だ。 1章ごとに、以前の内容に言及して、それを否定するような、 なんとも、トリッキーな話だ。 結局、彼はこういう話が好きらしい。 しかし、それ以外には特に読みどころがないのだな。 悪くはない。

死体を買う男 – 歌野晶午

おもしろい。 良い話だ。 作中作を扱っていて、その裏返しのような構造なのだ。 タイトルが、なんとも言えない感じだ。 (僕の取り方が勘違いかもしれないけど) しかし、なんていうのだろう。 たくさん本を読んでいると、だんだん慣れてきて、あまり驚かなくなってくる。 だめだねぇ。

占星術殺人事件 – 島田荘司

これは、島田荘司のデビュー作なのかな? 少し古い作品です。 とりあえず、御手洗潔シリーズの第1作で、とても有名な話です。 どうして、有名かというと、この作品のすばらしいメイントリックが、 某漫画にパクられて、その漫画を先に読むとおもしろくなくなってしまう、 と騒ぐ人がたくさんいるからなのだ。 しかし、騒ぐ人がいるから同じトリックだということが、いっそう早く解って おもしろくなさをさらに、倍増させている可能性もある。 しかし、いい話です。 もちろん、なける話という意味ではないです。 良くできた話ということです。 たしかに、読んでみると、 あのトリックを他で先に知ってしまうというのは残念に思えます。

人形はこたつで推理する – 我孫子武丸

人形シリーズの第1弾です。 このシリーズ3作あるのですが、結局、最後から順に読んでしまいました。 やはり、本は順番に読んだほうが良いですね。 このシリーズも、最初に3作目を読んだときには、あまり好きではなかったのですが、 この1作目を読んで、なんとなく好きになりました。 そして、改めて3作目を見てみると、良く見えますね。 内容は腹話術の人形が、推理するといった話で、 ミステリではありません。 しかし、ほのぼのした雰囲気とか登場人物とか良いのですね。

どちらかが彼女を殺した – 東野圭吾

初めて、東野圭吾読みました。 タイトルにある通りの話です。容疑者が二人いて、どちらかが殺したみたいです。 帯についているあおり文句も、 「すべての手がかりは示された。真相を解明するのはあなただ!!」 とあるように、どちらが犯人かは本文中では指摘せず、読者に考えさせるという話だ。 それは、もちろん最後の話で、序盤とかは普通の話だ。 もちろん、本格ではないと思う。 しかし、主人公が癖があってなかなかおもしろい。読ませる感じだ。 妹が殺されたのを発見したが、偽装して、警察には自殺と見せかけ、 自分で復習しようとするのだ。 そして、警察にも一人切れるやつがいて、殺人と見ぬいてちょっかいをかけてくる。 そして、主人公たちが犯人がわかったところで、終わる。 しかし、その名は言わない。自分で考えましょうらしい。 よくわからなかった。 最後に袋とじ解説がある。 そこに、推理の方法が書いてあるが 「ここで、主人公が犯人に気づいたということは、○○は××で・・・」 みたいな感じだ。 なんか、違うくないか? ひょっとして、メタ推理ってやつかも。

双頭の悪魔 – 有栖川有栖

アリスです。 この作品は、月光ゲーム・孤島パズルに続くアリスと江神先輩シリーズの第3段で、 アリス作品にしては、かなりの長編です。 またしても、クイーン風のミステリで、(ってクイーン知らんけど) 閉ざされた世界の外と内で熱いバトルが繰り広げられます。 内側には、聡明な推理を披露する江神先輩とマリアが、 外側には、推理に尽力を惜しまない推理研のメンバーが、熱いです。 最後は、なんとなくせこい落ちのような気もするけど、まぁよいでしょう。

鉄鼠の檻 – 京極夏彦

京極夏彦の第4作、鉄鼠の檻です。 めちゃくちゃ厚いです。読むのが大変です。 内容は良いです。 でも、なんていうんでしょうね。 京極ワールドに慣れてきて、すこし、感慨も薄れがちという気もします。 今回は、禅宗とお坊さんの話です。 毎度のように、これでもかという書き込みで、世界を構築します。 もちろん、禅の話は、ほとんど理解せずに、読んでいます。 そして、最後には、男たちの熱い友情で大団円です。