小さな編集プロダクションで働く中年のおばさんの
過去を振り返る話。
レベル7 – 宮部みゆき
悪徳病院の院長がいろいろ悪事を働いていて、
それを追い詰めようとする人たちとか、
巻き込まれる人とかいる。
記憶を一時的になくす薬というのがポイントで、
最後にはミステリの醍醐味的大どんでん返しとかがある。
かなり、面白い。
ブエノスアイレス午前零時 – 藤沢周
芥川賞を受賞した作品。
本自体が薄いのだが、さらに、2編入っていて、
タイトル作自体はかなり短い。
田舎の旅館で、従業員と盲目の地方気味の老人がダンスを踊る話で、
なにが良いのか良く分からない。
夜の蝉 – 北村薫
短編集。
夜の蝉を含む3作品が収録されている。
どの作品も、主人公の女子大生が体験したちょっとした謎を
円紫という噺家が鮮やかに解決するといった展開。
わりと面白い。
球形の季節 – 恩田陸
高校生が主人公のスピリチュアルもの。
田舎の町が舞台で、
「跳ぶ」と違う世界に行くみたいだ。
話自体は特に変わったものではないが、
ひとつひとつの文章が良くかけている。
ただ、恩田陸の作品は最初が入りにくい気がする。
真っ暗な夜明け – 氷川透
メフィスト賞受賞作品らしい。
ひさびさに面白い推理小説を読んだ感じだ。
本格だが、山荘とか無人島は出てこない。
作者は東大文学部出身で、
登場人物も東大でバンドを組んでいて人々といった感じだ。
キャラ的にも素晴らしい。
詩緒里というのがなかなかいけている。
ボイスワープがちょっといけてないが。
ボディ・レンタル – 佐藤亜有子
これが佐藤亜有子の中では有名な作品らしい。
いってみれば売春の話なのだが、
主人公自身のいろいろな考え方がなかなか面白い。
そして、周りを取り巻く人々が魅力的である。
東京大学殺人事件 – 佐藤亜有子
殺人事件が起きる場所が東大であるということと、
出てくる人物が東大関係者もいるということなのだが、
別に東大ではなくてもよさそうな話だ。
というか、学園物ではない。
どうやら、彼女の話では、桂木が探偵で長津が助手のようだ。
そして、これは良くわからない話だ。
得体の知れない女が持ち味なのだろうか。
アルジャーノン、チャーリィ、そして私 – ダニエル・キイス
これはダニエル・キイスの自叙伝かな。
面白いといえば面白いが、なんともいえないところだ。
すくなくとも「アルジャーノンに花束を」を読んでないと
だめだろう。
麦の海に沈む果実 – 恩田陸
全寮制の学園で繰り広げられる、不思議な話。
恩田陸はおもしろいと思わせる作品だった。
微妙な言葉遣いとかがかなり良い。
謎は謎のまま終わってしまうような話だが、
それも悪くない。
