相変わらずのスピード展開。 顔に包帯を巻いた木乃伊男の正体がミステリ。 里中満智子のイラストで正体がわかるところが斬新らしい。 たしかにページをめっくた瞬間にわかるが・・・。 これはちょっと面白くないかもしれない。
ファースト・プライオリティー – 山本文緒
31歳の女性の生き方を書いた、31種類の短編。
転生 – 貫井徳郎
心臓移植を受けた主人公が、 ドナーの記憶や趣味までもが自分に受け継がれたことから、 ドナーの素性に興味を持つ。 そのこと自体は超常現象の域を出ないが、 調べていくうちに大いなる悪につきあたる。ちょっと嘘。
葉桜の季節に君を想うということ – 歌野晶午
布団や健康グッズを売りつけるインチキ商法の被害にあった人が 事故死したのを調べるうちにいろいろと事件に巻き込まれる。 インチキ商法にかんするサイドストーリーのような部分や 主人公の過去の話も最後には本編にからんできてなかなか読み応えのある長編。 それとは別に話自体に大きなトリックもありかなり楽しめる。
光と影の誘惑 – 貫井徳郎
短編集。貫井徳郎の話は似たようなのが多い。
届かぬ想い – 蘇部健一
お父さんを好きな娘がタイムマシンで・・・という話。 アイデアはいろいろ盛り込まれているが、文章は恐ろしく簡潔。 ありえないテンポで進んでいくストーリー。もったいない。
蹴りたい背中 – 綿矢りさ
芥川賞受賞作。またしても等身大の作者を感じさせる作品。 「インストール」より格段に面白い。
@ベイビーメール – 山田悠介
同じ若手作家とは言っても綿矢りさとはまったく方向性が異なる。 小説において文章など飾りなのだ、大切なのはグルーブ感。 そんなことを作者が思っているかどうかは知らないが。 とにかく文章力とは無縁な感じが特徴である。 「リアル鬼ごっこ」に比べると大幅に向上したと思うが。 もしくは、山田悠介ワールドに洗脳されたのかもしれない。
ベイビーメールというのを受け取ると妊娠して1ヵ月後に死んでしまうというホラー。 しかも、無差別攻撃(その割には主人公の周りで事件が連続するのはお約束だが)。 主人公たちは、その謎の事件を解決するべく奔走するのだ。
こころ – 夏目漱石
妻がいてメイドがいる東京でのひきこもり生活。 いつの時代も金持ちはうらやましいってことだ。
モロッコ水晶の謎 – 有栖川有栖
国名シリーズ短編集。なかなか。
