七回死んだ男 – 西澤保彦

時折同じ日を何度も繰り返す体質を持つ主人公が、 ちょうどその体質が発祥したときに祖父が殺人事件に遭遇する。 その日を何度も繰り替えす間に推理をすすめ、 最終的には祖父が死なないですむようにしようと奮闘する主人公の話。 ちょっと違うけど。かなり西澤保彦な作品。

蟲と眼球とテディベア – 日日日

新人賞を5つとって本を5冊出版した、まだこの春高校を出たばかりの話題の新人。 とてもよくできているが好みが分かれそう。イラストは明らかにミスマッチ。

試験に出るパズル – 高田崇史

わりとくだらない内容のパズルをまじめにやる短編集。 ちょっとしたネタをまわりくどく展開して短編にしている感じ。 浪人生のぴいくんやいとこで大富豪の千波くんが活躍する。 最初にあほなことを言ったりするところとか完全にパターン化されている。

魔法鍵師カルナの冒険 – 月見草平

久しぶりにラノベを読んだ。 まあ、メフィスト賞受賞作でもラノベみたいなのは多いが。 主人公の少女が魔法で作られた鍵を自在に操る魔法鍵師(ロックスミス)を 目指して修行する話。 ラノベらしくページ数少なめでテンポのいい展開。一章の小話は蛇足だな。

透明人間 – 浦賀和宏

家の地下に秘密の研究施設に閉じ込められ、殺人事件が発生する。 主人公は子供のころの経験から限りなく透明人間を信じている。 安楽椅子探偵安藤の推理が真実なのか、 それとも自分の信じている透明人間が真実なのか。

李歐 – 高村薫

「わが手に拳銃を」という作品のリライトらしい。 タイトルは中国人の刺客にして人生最大の友人の名前。 主人公の波乱万丈だがしっかりとした人生が緻密に描かれている。

鳥人計画 – 東野圭吾

スキーのジャンプの話。 犯人は最初から読者にばれていて、しかも話の真ん中あたりで逮捕されてしまう。 犯人は誰が自分を告発したのかを推理し、そして最後にどんでん返しが。 どうでもいいけど、たいていのミステリで途中は緻密な展開なのだが、 最後のどんでん返しは実はなんとかだったのだの一言で既成事実にしてしまうのは グルーブ感重視ということだろうか。