天帝のはしたなき果実 – 古野まほろ

第35回メフィスト賞受賞作。

ようやく読み終わった。
結構長い。
講談社ノベルスで800ページくらい。
そして読みにくい。
薀蓄の応酬みたいな文章。
各国語の妙なルビまわし。
ペダンティックていうのかな。

虚無への供物とか好きな人にはお勧めなんでしょう。
宇山さん最後のプロデュースとかいうのが本書のあおり文句です。
天帝の果実って言い回し中井英夫へのオマージュらしいですね。
まあそういう系統です。
あと黒死館殺人事件とかドグラマグラとかそっち系。
最近でいうと清涼院流水とかの系統なのだろうか。

話としては現代だが日本帝国みたいな世の中で学園ものかな。
吹奏楽部の面々が事件に巻き込まれるみたいな話。
そして読者への挑戦状的なページもある。
まあミステリだよね。
しかも本格。
だが読みにくい。
序盤が特に。
まったく展開しない文章が延々と。
なんだこの日常の描写。
200ページくらいでようやく話が始まる。
しかも文章は読みにくい。

ミステリ的な部分はわりと普通にミステリかな。
最後の最後がSF。
ここは好みわかれそう。
広げに広げた風呂敷をSFで回収みたいな。
だいたいそんな感じ。