コンピュータがどんなにすごい性能を持っていても、 人間がそれを有効につかえなければ評価されない可能性が高いのだ。
例えば、純粋な量子コンピュータを考えてみよう。 彼は指数オーダの計算量の問題を多項式時間で解くことができる。 しかも、計算を実行してもエネルギーを消費しないのだ。 ただ、残念なことに計算結果を取り出すことができない。
それは、コンピュータと人との関わりが重要であることを端的にあらわしている。 そう、昔からコンピュータと人はさまざまな方法で情報をやり取りしてきた。 一般的に人のほうが融通が利くので、コンピュータの出力を人が理解するメソッドは 柔軟な対処が可能だ。
問題になるのは、人がコンピュータに何かを伝えるときだ。 キーボードをたたいてコマンドを入力したり、 あるいは、マウスで画面上のボタンをクリックしたりする。 そう、いわゆるユーザ・インターフェイスだ。
ある気の短い人は、 典型的なユーザ・インターフェイスに触れてみてこう言うかもしれない、 「コンピュータは人にやさしくない」。 しかし、本当はコンピュータはとても人にやさしいのだ。 だからこそ、ユーザ・インターフェイスのことを友愛と呼ぶのだ。
